「難関試験に合格する人」が実践するただ1つのコツ ただ長時間勉強するだけでは到達できない
私が「勉強の3段階」をどのようにしたのかを簡単に説明すると、計画は週の最終日に一度、次の週の勉強に関してのみ立てるようにした。点検は目標とする分量の勉強を終えるたびに10~15分ほど、そしてその日の勉強を終えたときには時間を決めずにやるようにした。実行には、計画と点検以外のすべての時間を割いた。
時間ではなくタスクを基準にする
私の場合は、タスクを基準に勉強計画を立てた。そのためには、普段自分がどれだけの勉強量を消化できるのかを知らなければならない。もっともよい方法は、1日にできる勉強量を記録しながら、客観的な量をはかることだ。
受験生、とくにひとりで勉強する人は、少しでも心が揺れることがあると、あれこれと自分に言い訳をしながらやるべきことをもみ消しがちである。だが、客観的な統計や資料があれば違う。
自分がどれだけの勉強をこなせるのか、どれだけの勉強をしなければならないのかが明確なので、生半可な合理化で手を抜きづらくなる。
私はまずは、気楽に本を読み進めた。その日、勉強が終わった時点のページ数を記録し、2日目はその分量を基準にもう少し量を増やして勉強した。
そのようにして、初日に勉強できた量を基準に分量を増やしたり減らしたりして、最終的な目標勉強量を確立した。その勉強量を基準に、私は一度席につくと3、4時間は勉強しつづけた。1時間に約15ページのチャプターひとつを理解することを目標にした。
だからといって必ず1時間に15ページ見なければならないと強制したわけではない。少し疲れている日は3分の2ぐらいの10ページほどだけ読むこともあった。勉強がうまくいく日は、次のチャプターの前半まで読むこともあった。
その日のコンディションなどの具体的な状況を考えず、時間だけを基準にして勉強計画を立て、設定した時間が終わるとすぐに席を立って休憩する学生は多い。これはまるで休憩のために勉強に耐えているようで、本末転倒だ。
それよりは、分量を基準に自分が完全に集中できる勉強量を決め、それを終えるまでは時間がどれだけ経っても勉強を続けるという形で計画を立てなければならない。
このように、勉強量を決め、そして点検を忘れない。このサイクルで勉強を行えば、効率よく身につけることができる。
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