日本の雑談に多い定番フレーズ
日本のビジネスマンと話をすると、「日本語が上手ですね」とお世辞をいわれることも少なくありませんが、実は日本語は非常に覚えやすい言語だと思っています。日本人は気づいていないかもしれませんが、日常的に交わされる会話には「定番のフレーズ」が多いという特徴があるのです。
「お世話になっております、ピョートルさん」
「どうも、お久しぶりです」
「今日は暑いですね?」
「そうですね」
「お元気ですか?」
「お陰様で、元気にやっています」
「今日は本当に暑いですよね」
「ホント、そうですね」
この会話からわかるのは、「今日は暑い日」であり、「私は元気」ということだけです。わざわざ言葉を交わさなくても、向かい合うだけですぐにわかるようなことですが、これが日本の「雑談」の典型的なパターンです。外国人の目から見ると、おそらく3分の1は必要がないと思えるほど、決まりきった言い回しが多いのです。
シニカルな見方をすれば、日本人の雑談は、「社交辞令」と「演技」と「決まり文句」の3つで構成されているといえます。
それは日本人の「奥ゆかしさ」とか「謙虚さ」の表れなのでしょうが、外国人の目には「日本人は本音を言わない」とか、「何を考えているのかわからない」と映っているのです。
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