無意識でやっている恐れも!雑談NGポイント3つ 大学や前職などファクトベースの質問は慎重に

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雑談の最低限のマナーとして、相手を不快にさせるような発言は避けるべき。今回は、3つの雑談のNGポイントを紹介します(写真:YUJI/PIXTA)
一般的に日本では、取引先との商談などを始める際に、本題に入る前のイントロとして雑談を交わします。天気の話など、そのほとんどが「とりとめのない会話」です。
しかし、世界のビジネスシーンで、一流のビジネスマンが本題前に交わしているのは、お互いの行動や意識を変化させるような創造的なコミュニケーションだといわれます。
世界の一流は雑談で何を話しているのか? そこから私たちが学べることは? 元Googleの人材開発責任者で経営コンサルタントのピョートル・フェリクス・グジバチ氏が、新刊『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』をもとに3回にわたり解説します。

プライベートに踏み込まない

雑談には、誰にでも共通するようなタブーは存在しませんが、最低限のマナーとして、相手を不快にさせるような発言は避けるべきです。今回は、「こんな雑談は危ない!」という視点に立って、3つの雑談のNGポイントをお伝えします。

①相手のプライベートにいきなり踏み込まない

相手のプライバシーに土足で踏み込むような行為がNGであることは、誰もが十分に理解していることですが、意外と無意識にやっているのに気づくことが第一歩です。

ビジネスの相手と雑談をしているときに、相手のことを知ろうとして、「ご結婚はなさっていますか?」と気軽に尋ねるビジネスマンがいますが、こんな会話にも思わぬ危険が潜んでいます。

相手は独身であることに悩んでいるかもしれませんし、結婚に興味がない人かもしれません。離婚したばかりかもしれないでしょう。

質問した本人に「そんなつもり」がなくても、相手の受け取り方は千差万別ですから、誰もが円満な家庭を築いているとは限らないのです。共通点を探すために、どうしても必要な話題であるならば、質問のアングルを変える必要があります。

「休日は何をされていますか?」という聞き方をすれば、相手はストレスなく質問に答えることができます。

「子どもと一緒に公園で遊んでいます」という答えを聞けば、当初の目的は果たすことができます。

「お子さんは、おいくつですか?」という質問を重ねれば、無理なく相手の情報を得ることができるのです。

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