事実を確かめず情報発信する人が危なすぎる理屈 情報の「選択」「消化」「整理」「発信」が重要

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
情報はきちんと「整理」しておかねば、適切なタイミングで、適切な内容の情報として「発信」することができない(写真:metamorworks/PIXTA)
情報を取り巻く環境が大きく変化する中で、あふれる情報の中から有益な情報を見つけ、きちんと消化したうえで、場合によってはSNSなどを通じて発信していくにはどうしたらいいか。
日本テレビ「news every.」前統括プロデューサーが情報リテラシーについてまとめた『メディアを賢く消費する「情報リテラシー」 情報洪水時代の歩き方』より一部抜粋、再構成してお届けする。

情報は「整理」しておかねば「発信」できない

現代社会に溢れ出る情報を、人は何らかの理由で「選択」する。そして選択をしたあとが大切になる。いかにしてその情報を「消化」をするのか。きちんと消化された情報は必要なものであり、血や肉になる栄養なので「整理」をしておくことが重要になる。なぜ「整理」をすることが重要なのかといえば、きちんと「整理」をしておかねば、適切なタイミングで、適切な内容の情報として「発信」をすることができないからだ。

日常の会話として発信されて終わる場合もあるし、SNSで発信する材料になることもある。さらには仕事の業務や学生であれば論文の材料として使用する場合もあるだろう。対面で発信をすれば誤解を防げることもあるのかもしれないが、SNSや論文など、不特定多数が閲覧し、自分が関与できない場所への発信は誤解が生じる場合もあるし、それに気付かないままのこともあるので特に注意が必要となる。

このように、発信を誤れば大変なことになることはおおかた想像がついているだろう。ではなぜ発信を誤るのかを考えてほしい。それは先ほど述べた「消化」と「整理」がうまくできていないからだ。「消化」には自身の胃腸の調子も考えながら、また消化をするための胃酸、消化酵素、そして胃の蠕動運動も重要になる。このように消化を助ける要素というのが情報を読み解くポイントであり、そこを適正に理解しなければならない。

次ページ事実なのか調べるというプロセスが非常に大切
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事