シャワーも危険「朝、風呂に入る人」3大健康リスク 「血管の名医」が警告!"おすすめの入浴法"は?

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では、心臓に負担の少ない、「心臓にやさしい入浴法」とは、どのようなものでしょうか。

【おすすめの入浴法】2つの「池谷式入浴法」で健康リスクを回避

私がおすすめしている方法は、「オヤジっぽく入る」「年寄りっぽく出る」というものです。

「オヤジっぽく入る」とは、湯船につかるときは「あ゛~~~~♪」と言いながら、脱力して入ることです。

よく温泉などでおじさんが言いながら入っていますよね。あんなイメージです。勢いよくドボンと入ると、血圧が急に上がってしまいます。ゆっくり入ることで、血圧の急上昇を防ぎます。

「年寄りっぽく出る」とは、お湯から上がるとき「どっこいしょ」と言いながら、ゆっくり出ることです。

膝に片手を当て、他方の手で浴槽のふちか手すりをつかみ、軽く腰を曲げ、頭を下げ、「どっこいしょ」と言いながらゆっくり立ち上がって、お風呂から出ます。

湯船から立ち上がるときに、「立ちくらみ」の症状を起こす人もいます。お湯で温まって血管が拡張し、血圧が下がった状態でいきなり立ち上がると、頭に血液が行かずに「脳の血流不足」を起こしてしまうのです。

魅力的ではない方法かもしれませんが、「心臓にやさしい入浴法」として、ぜひ試してみてください。

「心臓にやさしい入浴法」で「心臓の健康」を保とう

「血圧の急上昇」は、血管と心臓に負荷をかけ、「血圧の過度の低下」は、血管内を流れる血液を停滞させ、血栓のリスクを高めてしまいます。

このような「リスクを回避する方法」を知り、心がけていけば、「心臓の健康」も維持できます。みなさんも「心臓にやさしい入浴法」を実践して、人生100年時代を最期まで満喫できる「100年心臓」を、ぜひ手に入れてくださいね。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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