校則に反発した生徒に校長が伝えた「ある一言」 子どもたちが主体となって物事を動かす意味

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校則に反発した生徒に筆者が伝えたこととは?(写真:amadank/PIXTA)
近年注目される「校則」。理不尽な校則は「ブラック校則」ともいわれているが、そんな校則に反発した生徒に筆者が伝えたこととは? 日本と海外の教育にくわしい千代田国際中学校校長の日野田直彦氏が、本当に学校で身につけるべきことや、ミライを担う人たちに向けてのメッセージをまとめた『東大よりも世界に近い学校』から一部抜粋、再構成してお届けします。

「変えてくださいは、あかんやろ」

最近は「ブラック校則」が社会問題化して、理不尽な校則は改めていこうといった動きが生まれてきていますが、私の学校でも校則の改定に取り組んでいます。きっかけは、生徒たちの不満です。日ごろ生徒たちには、学校に不満があったり先生にいいたいことがあったりしたらいつでも校長室を訪ねて来なさいといっています。ある日、男女生徒7〜8人が校長室に乗り込んできました。

「先生、こんなくだらない校則、変えてください」

髪型が決められていること、アルバイトが禁止であること、そして男子生徒がやりたい部活動がないことなどへの不満でした。

内心では、元気な生徒が出てきたのがうれしくてしかたなかったのですが、私は生徒たちにあえていいました。

「変えてくださいは、あかんやろ。校則を変えたいんやったら、企画書をもってきなさい。校則のどこがどのような理由でおかしいから、どういうふうに変えようって、自分たちで考えて提案しないと、変えてくれって文句をいってるだけでは変わらないよ」

つまり、校則がおかしい、いやだと思ったら、不平不満をぶつけるだけじゃなくて、自分たちが主体になって、校則を変える運動を起こさないとだめだということです。「校長先生、校則変えてください」といってるだけでは、いつまでも校則は変わりません。

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