誘いを断っても「感じがいい人」が言うほんの一言 「うーん、お察しします」気まずい空気はこう避ける
何かをお願いされたり、頼まれたりしたものの、それに応えられないとき。相手としては、話をきちんと聞いて状況を把握してくれたうえで、「できるかぎり協力したい/応援したい気持ちだけれど、それでも実現は厳しそう」という思いを伝えられると、結論としては同じ「できない」であっても、穏やかに納得する気持ちになれるのではないでしょうか。そんな効果を持つちょい足しことばが「うーん、お察しします」です。
Bさん:この期間では難しいのではないでしょうか。
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Bさん:うーん、お察しします。ただ、この期間では難しいのではないでしょうか。
短くてシンプルゆえに、できない理由をあれこれ説明されるよりも、ずっと自分の立場を理解しようとしてくれているように感じるものです。
具体的にまず「うーん」と小さく声に出して、「考えてますよ」の気持ちを伝え、それから「お察しします」だと、「事情は理解できる→でも、こちらも応えるのは難しい→申し訳ない」という相手に寄り添う気持ちが伝わります。
人によっては「そう簡単に、あなたが私の気持ちをわかるはずない」と感じる人もいますので、この「うーん」とちょっと考える声は意外に大切なのです。
また次も誘おうと思える
お誘いに対して、本当は行きたいけど断らざるをえない。相手もきっと残念な気持ちになりそう……。そんな場面でも、シンプルな本音をひとこと入れるだけで、相手の気持ちは一瞬でやわらぎます。嫌な思いをするどころか、むしろ「この人に声をかけてみてよかったな、また誘おう」というふうに感じるはずです。それが「でも、うれしいです」。
Bさん:今日はまだ仕事が残っていて、すみません。
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Bさん:今日はまだ仕事が残っていて、すみません。でも、うれしいです。
「うれしい」と言われれば、誰でも気持ちがあたたかくなるもの。
同僚など近しい関係性であれば「またの機会にお願いします」「また誘ってくださいね」といったことばをさらに足すのもよいですね。
「スケジュールが合わずに残念です。でも、うれしいです。またぜひ誘ってください」と次につなげていけば、相手の「断られた感」は、その瞬間になくなっているでしょう。
断られると次に誘いづらい、とはよく言われること。また機会があればご一緒したいと思っているのであれば、相手が次に声をかけやすいよう、気持ちの負担を残さないようにするのも礼儀であり、簡単にできる、すてきな気づかいです。
お断りしなくてはいけない場面は、とくに、断られた相手がどんな気持ちになるかを想像することが大事。あなた自身も、きっとどこかで同じような思いをしたことがあるのではないでしょうか。それを思い出しながら、使ってみてください。相手に嫌な思いをさせず、むしろ「また声をかけよう」と思ってもらえるはずです。
(構成/三宅智佳)
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