誘いを断っても「感じがいい人」が言うほんの一言 「うーん、お察しします」気まずい空気はこう避ける

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似たことばで「身に余る光栄ですが」というものがあります。「身に余る」は、自分にとっては分不相応である、過分であるといった意味。TPOを考えて使い分けてください。たとえば、あなたの能力を見込んで大きな仕事や難しい仕事をしてみないかと打診された、あなたのゴルフの腕を買われて上司から社長とのゴルフに誘われたといった、あなたの持っている何かへの期待から打診やお誘いがあり、それを、よりていねいに辞退するときに使えるひとことです。

不可抗力で断らざるをえないとき

何らかの事情があって相手の期待に添えない場合に使うちょい足しことばが「あいにく」です。「申し訳ないのですが……」「残念ですが……」といった気持ちを込めて使うことがポイント。自分の積極的な意思ではないのですが、といったニュアンスも伝わり、「お断り」がソフトな印象になります。

Aさん:次の土曜日にバーベキューを計画しているのですが、宇田川さん、ご都合いかがですか?
Bさん:その日は仕事でうかがえないんです。すみません。
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Bさん:あいにくその日は仕事でうかがえないんです。すみません。

このように、「本当はしたいのに」という気持ちをさりげなく強調できます。

1点、注意していただきたいのが、「締め切り時間を過ぎましたが、作品は完成しましたか?」「あいにく、まだできておりません」のように、自分に非がある場合に使うのはNGです。

この場合は、素直に「申し訳ありません。まだできておりません」と謝罪するのがベストですね。

社交辞令でなく、本当にあなたが残念だと思っているのであれば、「あいにく」と断った相手もがっかりさせない、素敵なことばの組み合わせがあります。

「あいにく、その日は予定が入っておりうかがえません。〇曜日はいかがでしょうか?」など、「代案」を“さら足し”して提案してみましょう。

すると、相手は「調整してくれるということは、依頼を引き受けてくれる気持ちはあるんだな」と、「お断り」が一時的なものだと受け止めることができます。

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