たった3つの相づちで英語がペラペラに!? コメディアンのKaoriさんから盗もう<2>

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安河内:ところでひとつ聞いてみたかったことがあるんです。発音もそうですが、話術も含めて純ジャパの英語には、限界というのがやっぱりあるじゃないですか。英語圏で育った日本人のバイリンガルなんかには、純粋な英語力では太刀打ちできない。そんな状況をどうやって克服したんですか?

Kaori:今、私がいるフィールドで必要なのは英語の流暢さではなくて、面白さなんです。日本語がどれだけ流暢であっても、片言の日本語の外国人のほうが面白かったとしたら、お笑いでは、そっちのほうが上なのと同じです。

安河内:何を求められているかが大事。内容で勝負だと。確かに。ビジネスの世界でも同じことですね。

Kaori:そう。自分のフィールドで何を求められているか。自分が何を持っていて、何を提供できるかが勝負どころ。伝わりさえすれば、発音や話し方など、フォーマットはどうでもいいと言っても過言じゃない。

自分の仕事に自信を持てば英語にも自信が持てる

安河内:ビジネスだったら、英語の表面的な部分でなくて、内容が何かということですね。そんなメンタルをKaoriさんは持っているから、「英語がうまくしゃべれない。発音が変。間違えてしまったらどうしよう」というメンタルブロックがないんだ!

Kaori: そう。「私のほうが面白い」って思ったときに、いち早く言葉を発さなきゃならないんです。瞬発力が必要だから、ブレーキになる要素は一切取っ払っちゃいました。

安河内:だから、文法とか発音とかこだわらないで、どんどんしゃべりましょうというルールが出てきたと。

Kaori:私は気の利いたことを言おうと、年がら年中狙ってずっと生きてきました。今はそれを英語で表現するようになっただけ。笑ってもらえるとやっぱり自信になります。だから、自分の英語にも自信がもてるようになったとも思います。

安河内:自分のスタンダップに自信が持てたことで、英語にも自信がつく。これは、どんな仕事でも同じことが言えますね。 自分の仕事や夢に自信を持って、間違いを恐れず、簡単な英語でどんどん世界に発信していけばいい。私も勇気がわいてきました!

(構成:山本 航、写真:宮園厚司)

安河内 哲也 東進ハイスクール・東進ビジネススクール講師

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やすこうち・てつや / Tetsuya Yasukochi

1967年福岡県生まれ。上智大学卒。予備校講師、教育関連機関での講演などで実用英語教育普及に従事。著書に『子どもの英語力がグンと伸びる最強の学習』(扶桑社BOOKS)など。

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