仕事で「ちゃんと」を求める人が陥りがちなワナ 100点を目指すより、20点目指すほうがいい
「ちゃんとできてから報告」は危険
上司への「ほうれんそう」(報告・連絡・相談)を実行するときに「もう少しちゃんとできてから」とか、「納得いく出来になっていないから」という理由で、ついつい報告が遅くなるケースは多いのではないでしょうか。
もちろん、報告の対象が、顧客などの対外的な相手である場合は、このような方法をとるほうがよい場合もあるでしょう。しかし、「上司と部下」の関係において、こうした考え方は百害あって一利なしだと思います。
私たちは「相手の期待値」を100%確認し、それを共有した状態で事を運ぶことはほとんどなく、双方曖昧なままで進めていくケースが多いと思います。こういう場合に、「ちゃんとできてから報告しよう」という考えは非常に危険なのです。
特にこれは相手の期待値がつかみづらいような、慣れない仕事や仕事相手を前にしたときに特に重要になります。
まず、「ちゃんと」というのは、何をもって「ちゃんと」というのでしょうか。これは先に述べたようなケースの場合、独りよがりの「ちゃんと」であることが多く、「自分にとってちゃんとした」状態でやったことが、「相手の期待値」とかけ離れたものになっている可能性が非常に高いのです。とくに、初めて一緒に仕事をする人や、手の内がわかっていない人同士で仕事をするときには、十分に注意しておかなければなりません。
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