1つめは、「『深酒の寝落ち』は睡眠ではない」ということです。
「適量のお酒」はOKだが「過度のお酒」はNG
お酒が好きな人から、「毎日の晩酌が楽しみ」「寝る前のお酒は欠かせない」という話を聞くことがあります。お酒は適量であれば、血流をよくして血圧を下げるので「動脈硬化を予防する作用」も期待できます。問題は「飲みすぎ」です。
飲酒後は心拍数が増えますが、アルコールの血管拡張作用により血圧が下がります。しかし、飲みすぎると、お酒を肝臓で代謝するときに発生する「アセトアルデヒド」が「交感神経」を緊張させて、心拍数とともに血圧を高めて心臓に負荷をかけてしまいます。
「お酒を飲まないと寝つけない」という人も多いと思いますが、お酒を飲んで寝るのは生理的な眠りではなく、いわゆる「寝落ち」。じつは、「気を失っている」のと同じことなのです。
「寝落ち」した後は、熟睡できなかったり、途中で目が覚めてしまったりと「睡眠の質」を下げることにつながっていきます。
お酒の飲み方は「睡眠の質」に大きく関わっていくので要注意です。
2つめは、「寝る前のスマホ」利用です。
今やスマホは、普段の生活でもなくてはならないほど、重要なアイテムになっています。
仕事で使うことはもちろん、仕事が終わって家に帰っても、ついついスマホを長時間見てしまうという人も多いと思います。さらに、枕元まで持っていって、寝る直前までスマホを見ている人も少なくないでしょう。
しかし、スマホの画面から発せられる「ブルーライト」は「睡眠の質」を下げてしまいます。「ブルーライト」は「交感神経」を刺激するため、安眠を妨げてしまうからです。
スマホを見ることで、自分が楽しめてリラックスできるのならいいのですが、「睡眠の質」をよくするためには、寝る2~3時間前からは、スマホを見ないようにすること。とくに、寝る直前は厳禁です。
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