「会議中にスマホを見る上司」が失っているもの 自分の役割をよくわかっていないのか
とにかくあなたが伝えたいのは、「私のような優秀な人間にとってこのミーティングは退屈すぎる」というメッセージだ。
残念ながら、自分の優秀さをアピールすると、その代償として信頼を失うことになる。自分のことしか考えていないというシグナルを発しているなら、あなたにできることはたくさんあるかもしれないが、信頼されるリーダーになることはその中に含まれない。
スマホを見ながらできることは何もない
この問題の処方箋は簡単だが、実行は難しいかもしれない。ミーティングの目的を、「自分が欲しいものを手に入れる」ではなく、「他のみんなが欲しいものを手に入れる」に変えればいいのだ。言い換えると、部屋にいる全員のために、自分が責任を取るということになる。
たとえ自分が司会をするミーティングではなくても、建設的な対話を前に進める役割を自分も引き受ける。みんながコンセプトを理解できるように、わかりやすい例を探す。そして、すべての参加者が理解するまで退屈そうな態度を見せない。
メールを打ったりスマホを見たりしながらできることは、この中に1つもないということに注目してもらいたい。ミーティング中はパソコンもスマホもしまっておくこと。ミーティングの内容をメモしているふりをしても、そうでないことはすべての人にバレている。
あなたの周りにいる人たちは、リーダーとしてのあなたに何を求めているだろう? 今この瞬間に彼らをエンパワーするために、何か他にできることはあるだろうか? 自分のニーズや野心のことばかり考え(あるいはスマホばかり見ていて)、意識が彼らに向かっていないなら、この問いに対する答えを見つけるのは不可能だ。
著者たちからは、何でもいいからとにかくそのスマホだけは下に置きなさいとアドバイスしたい。それだけで周りのあなたに対する信頼度は急上昇するだろう。しかも、もしかしたらミーティングを早く終わりにすることもできるかもしれない。著者たちの経験から言っても、共感力を重視したミーティングを取り入れた組織は、実際にミーティング時間を半分に短縮することに成功している。
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