「想像していた老後と違う」嘆く人に欠けてる視点 お金を使わず楽しく生きるのに最適な方法とは

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「こんなはずじゃなかった」という老後にしないためのコツとは(写真:takeuchi masato/PIXTA)
「リタイアをしたら、こんなことができそうだ」
「仕事から自由になったらこんなこともしたい」
定年を迎えて仕事をリタイアした人なら、きっと夢見ていたことがあるでしょう。では現実はどうだったのでしょうか。実は、「こんなはずじゃなかった」という声が実に多いのです。
理想の老後生活を送っている人とそうでない人の違いは、ほんのちょっとした違いと話すのは精神科医の和田秀樹さん。その違いを、和田さんの最新刊『70歳からのボケない勉強法』より一部抜粋・再構成してお届けします。

ここで質問です。定年を迎えて仕事をリタイアした人たちに「リタイヤした後の不満をあげてください」と尋ねたアンケートがあります。どんな答えが多かったか考えてみてください。

上位にきた回答のなかには、たとえば、「やりたいこととできることは違った」ということがあります。世界中を旅して周りたい、ダンスを習ってみたいなどいろいろ考えていたが、実際には体がいうことをきかなくて無理だった、お金がなくてできなかったということのようです。また、「実際にはそれどころではなかった」という回答もありました。老親の介護が大変だったとか、そもそも主婦にはリタイアがないといった理由をあげている人もいました。

「退屈」をまぎらわすにはお金が必要

しかし、もっとも多かったのが次の答えでした。

「リタイアした瞬間から、やる気がおきなくなった」

「好奇心がなくなった」

そして、社会とのかかわりが減っていることの焦燥感、孤独感を抱きながらも、

「やることがなくて退屈だ」

「退屈地獄が苦しい」

という嘆きの声がたくさんあがっていました。仕事以外になにもしてなかったので、趣味もなく、仕事以外の友人もいないことを思い知ったと。

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