「タモリ倶楽部」終了、とてつもない寂しさの正体 なぜ「Mステ」「ブラタモリ」より先に終わるのか

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深夜帯は他局もおおむね同様で、若手タレントと若手クリエイターの“チャレンジ・育成枠”という戦略が進められてきました。つまり、「タモリ倶楽部」とタモリさんは深夜バラエティの中で、良く言えば「別格」ですが、悪く言えば「浮いている」という存在。月1程度の放送や特番化などの特別扱いを望まずスパッと終了させるのはいかにもタモリさんらしいですが、若手にさりげなく「どうぞ」と身を引いたようにも見えるのです。

高齢芸人たちと長寿番組の行く末

そして「タモリ俱楽部」が終了する3月に私たちがあらためて考えさせられそうなのは、高齢芸人がMCを務める長寿番組の行く末。

タモリさん(77歳)の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系、1986年10月~)と「世にも奇妙な物語」(フジテレビ系、1990年4月~)。ビートたけしさん(76歳)の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系、1989年7月~)と「世界まる見え!テレビ特捜部」(日本テレビ系、1990年7月~)。笑福亭鶴瓶さん(71歳)の「鶴瓶の家族に乾杯」(NHK、1995年8月~)と「ザ!世界仰天ニュース」(2001年4月~)。明石家さんまさん(67歳)の「踊る!さんま御殿!!」(1997年10月~)と「痛快!明石家電視台」(MBS・TBS系、1990年4月~)など、大物芸人たちの長寿番組はどうなってしまうのか。

実際、ビートたけしさんは、1997年4月から「たけしの誰でもピカソ」「たけしのニッポンのミカタ!」「23時の密着テレビ レベチな人、見つけた」で25年間続けたテレビ東京のバラエティ出演を昨年3月に終了。同じ時期に「たけしのその時カメラは回っていた」(NHK)も終了したほか、「新・情報7daysニュースキャスター」も降板し、その理由に体力面での不安や創作活動に力を入れていくことなどをあげていました。

また、昨春に「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」(ABC・テレビ朝日系)が終了した上沼恵美子さん(67歳)は、出演番組を絞ってYouTubeチャンネルを開設し、自分のペースで動画を公開しています。

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