予備自衛官とは、普段は日常生活を送りながら、いざというときには常備自衛官と同様の身分となり、第一線部隊が出動した際の駐屯地の警備や、通訳・補給などの後方支援の任務などにつく仕事だ。
まず「予備自衛官補」になる必要がある
予備自衛官になるためには、まず「予備自衛官補」になる必要がある。
「予備自衛官補」とは聞きなれないが、自衛隊未体験の一般人が、予備自衛官になる前に教育訓練を受けるステージだ。
私のようなアラフィフかつ素人でも、53〜55歳未満かつ防衛に役立つ技能を持つ人であれば、予備自衛官補の試験を受け、5日間の招集訓練を2回修了すると、「補」がとれて「予備自衛官」になれる。
コロナ禍でやや時間がかかったものの、おととしの春に試験合格し、昨年1月に計10日間の訓練を修了、そして晴れて「予備2等陸曹」に任用された。
訓練で大変お世話になった我々の教育係である班長は、隊歴20年で階級は2曹。「予備」が付くとはいえ、その班長と同じ階級をわずか80時間の訓練で頂いてしまうのは正直やや畏れ多い。
「予備自衛官って平時は民間にいて、招集されたときだけ自衛官になるパートタイムジョブみたいなもので、たいした責任はないのでは?」と思われるかもしれないが、じつは「2つの大きな義務」がある。
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