制服も校歌もなく、締め付けらしきものがほとんどなかった高校時代。日本の国立大学の中でも極めつきにテキトーな勉学が許されていた大学時代。社会人になって26年間の個人主義的な外資系企業でのサラリーマン生活。
そんな筆者が、起床の合図とともに2段ベッドから飛び出し、ダークグリーンの迷彩服を身につけ、「半長靴」と言われるブーツを履いて隊舎前で行われる朝の点呼に慌てて駆け出して一糸乱れず整列し、号令とともに行進するという姿は、筆者の両親や家族、知人が見れば信じられない光景だっただろう。
今回参加した予備自衛官補(技能)の2週間の訓練とは、「プライバシー」も「選択の自由」もない、完全に「別次元の集団主義生活」だった。
食事も風呂に入るのも「班のメンバー全員一緒」

そこでは当然ながら民間にいれば一度も手にすることのない、ずっしりとした重さの小銃を扱う実弾射撃や、屋外で大量出血した時の止血法、万が一のために防護マスクを瞬時に着用するなどの訓練が行われ、食事に行くにも風呂に入るにも「班のメンバー全員一緒」で、2段ベッドに寝泊まりする集団生活が待っている。
実弾射撃なども含まれる訓練の実際、隊舎での生活とは、いったいどのようなものだったのだろうか。
驚きの連続だった訓練の詳細は、次回の記事で記したい。
*この記事の後編:「予備自衛官補」の訓練、ど素人が受けた驚く感想
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