「情熱大陸」にも出た彼女が絶望→休職経て見た光 「銭湯図解」塩谷さんが経験した"キャリアブレイク"

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(撮影:山中康司)

ーーキャリアブレイクのさなかにいる人に、伝えたいことはありますか?

塩谷:そうですね……「精神的につらかったら、カウンセリングに行こう」でしょうか(笑)。私も通ってましたが、問題を根本的に解決するためには、専門家に相談することはすごく大事だと思います。

あと、キャリアブレイク中は、世界の見方が狭くなってしまいがちですよね。でも、「今見ている世界だけが世界じゃないよ」ということは伝えたいです。

ーー「今見ている世界だけが世界じゃない」とは?

湯あがりみたいに、ホッとして
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塩谷:私もキャリアブレイクの時期には、「自分には存在価値がない」って思っていました。

でも、今の私はすごく元気で、毎日が楽しいんです! ずっと周りの人や社会が怖かった私が、キャリアブレイクを経て、友達と話すのが楽しいって思えたり、世の中のことを信頼できたりするようになりました。

もし、「自分は存在価値がない」って絶望していたとしても、今はそう思えてしまうだけ。見方が変われば、同じ世界が「明日も楽しみだなあ!」って思える楽園になるんですよね。

生活の中で、「日々の小休止」を持つ

キャリアブレイクが人生の小休止だとするならば、日々の生活の中で自分の心やからだの声を聴く「日々の小休止」もある。そんな「日々の小休止」の大切さを、塩谷さんから気づかせてもらった。

塩谷さんにとっては絵を描くことが、「日々の小休止」の時間だった。きっと、ある人にとっては料理だったり、文章を書くことだったり、散歩だったりが小休止になるのだろう。

キャリアブレイクは、自分なりの「日々の小休止」の方法を見つける時間でもあるのかもしれない。

キャリアブレイク連載、3回目です
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