発達障害児をもった親の多くが悩む、「障害の告知」。なかには親から告知をされる前に、本人がネットやテレビなどの情報から自分の特性に勘づく場合もあります。そういったとき、本人はどのように対処し、考えていけばいいのでしょうか。発達障害専門の精神科医・本田秀夫氏は、発達障害そのもののとらえ方と、周囲からのサポートの仰ぎ方を解説します。
本田氏による『10代からのメンタルケア 「みんなと違う」自分を大切にする方法』を一部抜粋・再構成。10代のための生き方のヒントを紹介します。
自分の悩みが「発達障害」に当てはまるような気がする
うまくできないことがあって悩んでいるときに、身近にいい相談相手がいないと、一人であれこれと考え込んでしまう場合もあると思います。
例えば、忘れ物が多くて困っているときに誰にも相談できなければ、自分で工夫しますよね。メモをとったり確認の回数を増やしたり。テレビやインターネットで、同じ悩みを抱えている人の話を見ることもあると思います。「忘れ物 対策」などの情報を検索したことがある人もいるでしょう。
そうやって自分なりに工夫しているなかで、「発達障害」という言葉を目にしたことがあるかもしれません。発達障害とは、いくつかの特性があることによって生活上の支障が出ている状態のことを言います。
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