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平安時代の「オタク女子」夢叶えた姿が“ヤバい"訳 紫式部「源氏物語」にあこがれた女の驚く熱量

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さらに、物語に耽溺しているとき、夢には美形のお坊さんが出てきたという。彼の言う『法華経』の第5巻というのは、実は「女人成仏」について書かれた巻。つまりは女性が成仏するために必要なことが書かれた巻なのである。

当時は「女性はそのままでは悟りを開けず、成仏できない」という考え方が一般的だったので、「それではどうすれば女性が成仏できるようになるのか?」という問いについて詳しく解説したのが『法華経』第5巻だった。が、そんな男女不平等な仏様の教えもなんのその、彼女は物語にしか目がいかなかったという。

成長したら「あんな妄想してた自分、マジ黒歴史!」

家で『源氏物語』全巻を読み、そして「私も大きくなったら綺麗になって『源氏物語』のヒロインみたいになれるかな~!」と妄想していた菅原孝標女。しかし成長してこの日記を書いている彼女は、そんな少女時代を振り返り、「いとはかなくあさまし」と回想している。直訳すると「本当に、浅はかで、嘆かわしい」。

反省していた彼女が何歳だったのか正確には明らかになっていないが、「あんな妄想してた自分、ほんと、バカ……」と頭を抱えていたということである。今風にいうと、「あんな妄想してた自分、マジ黒歴史!」といった感じだろうか。

『源氏物語』全巻は手に入ったが、どうやら『源氏物語』のヒロインみたいな人生を送る、という願いは通じなかったらしい。では彼女の人生は、成長してどう展開していったのだろう? 物語は読み続けられたのだろうか。次はオタク少女の成長した姿を見ていこう。

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