100社の株を配当狙いで持つ投資家が明かす流儀 値上がり益アテにするより継続的に収入獲得狙う

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具体的には、公共事業を行う会社、通信関連、生活必需品を取り扱う会社など、いわゆる「ディフェンシブ」といわれる銘柄で、かつ、長い配当履歴を誇る銘柄であれば、どんな環境下でも、十分投資に値すると考えます。

株価を下げている株を買う

以上が私の投資に対する基本的なスタンスですが、当然、環境の変化に合わせ、戦術を変化させます。

少しだけ反省しているのは、もう少し多くのドルを保有しておくべきだったということです。

2022年に入り円安が急激に進行しましたが、その兆候がなかったわけではありません。

早めに円をドルに換えておくチャンスはあったと思います。

ここまで円安が進んでしまうと、ドル転する(日本円をドルに転換する)リスクが高く、今後反転の見込めそうな海外の優良会社の株を大量に仕込むことが資金的に難しくなります。

高配当のアメリカ株や、ADR(アメリカ預託証券)が値を下げている状態で、「大量に買うこともできるし、待つこともできる」というオプションを持てば、さらに利を乗せることができたのかもしれません。

ポートフォリオに関しては、インカムゲイン狙いの長期保有が基本なので、銘柄を入れ替えることはあまりしませんが、保有株の比率を変えることは、頻繁に行っています。

最近比率を減らした銘柄は、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)、エクソン・モービル(XOM)、三菱商事(8058)、ソフトバンクグループ(9984) などです。

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドとエクソン・モービルは、世界情勢的に、今後はインフレになるだろうということを予想し、自分の限界まで買い続けました。

その後、実際にインフレになり、この2銘柄の株価が上昇し、十分に利を乗せたので、あまり欲張らず利確しました。

三菱商事は、以前から買い続けていたのですが、「天下のウォーレン・バフェット氏が購入」と聞いた瞬間に大量買いし、結果、大きく利を乗せましたので利確しました。いわゆる「コバンザメ投資」です(笑)。

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