「壮絶な卒業試験」38年戦う武藤敬司が今語ること レスラー、経営者…「3つ以上の顔を持つ男」の軌跡

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引退試合の相手に内藤を指名したワケ

武藤の引退試合が発表されてから、最後の対戦相手は誰になるのか、さまざまなレスラーが予想された。元付き人で新日本プロレスのエース棚橋弘至、レスラー人生のベストバウトと挙げる高田延彦、同期入門でプロレス界を盛り上げてき蝶野正洋。

そういった予想を覆して、武藤が指名したのは新日本プロレスの内藤哲也だった。「内藤!オレの引退試合の相手、来月、東京ドーム。オマエに決めた。熱い、熱い試合をやろうぜ」と。

(写真提供:ノア)

「内藤からは、武藤LOVEをずっと感じてたよ。アイツは、俺のベストバウトでもある高田延彦との試合をみてプロレスラーを志したと聞いている。直の弟子でもないので、緊張感もありながら試合ができる。最後の特別感を考えると内藤が一番燃えるね。

棚橋とは、引退ロードで何回かリング上で関わってるし、高田や蝶野と昔のメモリーのような試合をやりたくなかった。なぜなら、『今を生きたいから』。今の俺の生き様を感じて、後輩のレスラーたちが『俺らもこうやって引退試合がしたい』って思えるような試合をみせたい。メモリーなことでいうと、同じ時代を戦い、志半ばで他界した橋本や三沢光晴の思いを背負いながらベストを尽くすよ」

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