Netflixでも遊べる「恐怖の12分」ゲームが人気の訳 小島秀夫監督も絶賛、映画好きに刺さるサスペンス

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『12ミニッツ』のおもしろいところは、本当に自分が「ループする世界にとらわれてしまった主人公」になったかのように感じられるところです。

最初はやはり、刑事を名乗る男をなんとかしようと真面目に考えます。警察を呼んでみたり、娘に電話して説得してもらうように試みたりと、“まとも”な手段を思いつくはずです。

『Twelve Minutes』のプレー画面2
さまざまな手段を試しながら真相に迫ります(画像は『Twelve Minutes』公式サイトより)

しかし、それをやってもうまくいかないとわかるとプレーヤーは豹変します。男を無理やり止めるのはもちろんですが、すべてを無視して妻とイチャついたり、逆にあえて妻を見殺しにしたり、あるいは自分にナイフを刺してみたり、むちゃくちゃなことをしでかします。

主人公も最初こそ自殺に戸惑いますが、ループに慣れてくるとどんどん感覚が麻痺してきます。

映画との違いは「キャラクターを動かす」こと

それはプレーヤーも同じことで、「どうせループするのだから」と謎を解き明かすために手段を選ばなくなってくるのです。まさしく、ループに巻き込まれて感覚が狂った人間になってしまっていますよね。

映画とゲームには1つ大きな違いがあり、それはプレーヤーが自分でキャラクターを動かすことです。『12ミニッツ』は、ループから逃げ出そうともがく人間の気持ちになれるゲームといえるでしょう。

・遊べるゲーム機:スマートフォン(Netflix限定)、Xbox One、Xbox Series X|S、PC
・公式サイトはこちら
渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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