『12ミニッツ』のおもしろいところは、本当に自分が「ループする世界にとらわれてしまった主人公」になったかのように感じられるところです。
最初はやはり、刑事を名乗る男をなんとかしようと真面目に考えます。警察を呼んでみたり、娘に電話して説得してもらうように試みたりと、“まとも”な手段を思いつくはずです。
しかし、それをやってもうまくいかないとわかるとプレーヤーは豹変します。男を無理やり止めるのはもちろんですが、すべてを無視して妻とイチャついたり、逆にあえて妻を見殺しにしたり、あるいは自分にナイフを刺してみたり、むちゃくちゃなことをしでかします。
主人公も最初こそ自殺に戸惑いますが、ループに慣れてくるとどんどん感覚が麻痺してきます。
映画との違いは「キャラクターを動かす」こと
それはプレーヤーも同じことで、「どうせループするのだから」と謎を解き明かすために手段を選ばなくなってくるのです。まさしく、ループに巻き込まれて感覚が狂った人間になってしまっていますよね。
映画とゲームには1つ大きな違いがあり、それはプレーヤーが自分でキャラクターを動かすことです。『12ミニッツ』は、ループから逃げ出そうともがく人間の気持ちになれるゲームといえるでしょう。
・公式サイトはこちら
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら