上手くいかない日々が続く人の「考え方のクセ」 茂木さんの思考実験でチェックしてみよう

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ネガティブな人と、楽観的な人、思考の違いはどこにあるのでしょうか(写真::mits / PIXTA)
先のみえない不安定な時代。ものごとを正しくとらえて判断するには、「本当の頭のよさ」が必要です。脳科学者の茂木健一郎氏によれば、歴史に名を残す天才や異能の世界的起業家たちには共通する脳の使い方があり、それを真似ることができれば、いま必要とされる頭のよさが身につくといいます。茂木氏の『「本当の頭のよさ」を磨く脳の使い方〜いま必要な、4つの力を手に入れる思考実験「モギシケン」』の一部を抜粋・再編集し、ネガティブな人と楽観的な人の思考の違い、先人に学ぶ論理的な思考力の身に付け方をご紹介します。

正解のない社会で生きていくには、たとえば「情緒に流されない力」を鍛えることが大切です。情緒に流されない力、つまりロジックの力、論理的思考力です。

そこでまず、みなさんの現時点の論理的思考力をはかる思考実験「モギシケン」を出題しましょう。次の設問について、ご自身の考えに最も近い答えを①〜③の中から選んでください。

Q 最近いろいろなことがうまくいきません。これからあなたの人生はどうなっていくのでしょうか?
①ますます悪くなっていく
②明日は明日の風が吹く。よくなると信じて前向きにいく
③悪くなる確率が少しだけ高いので、それを避けるためにやり方を変える

「認知の歪(ゆが)み」が考え方の差異を生む

いかがでしたか。こんな設問で論理的思考力がわかるわけないじゃないか!ただの性格診断じゃないか!と思いましたか?

そうですね。ネガティブな人なら「もうこのまま悪くなる一方だ」と思うでしょうし、のんきな人なら「まあ明日のことは明日考えよう」で終わってしまうかもしれません。

この、持って生まれた性格による考え方の差異は「認知の歪(ゆが)み」とも呼ばれるものです。

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