不登校の子が心配でたまらない親に伝えたい心得 不登校から脱出するために欠かせない接し方
親子の信頼関係が築けてくると、子どもは徐々に自分を受け入れ始めます。「ダメな自分だけれど、お父さん、お母さんは、そんな自分を受け入れ愛してくれている」。その信頼関係が、勇気となり動き出す原動力になるからです。
不登校の子どもが動き始めると、「やってみては思いどおりにいかず落ち込む」というトライ&エラーを繰り返します。
この時、親が気をつけたいことは、「できたことに対しほめない」ということです。
なぜなら、親ができた結果に対してほめていると、できなかった時に、「やっぱり自分はダメなんだ」と自己否定し、せっかくたまったエネルギーが消耗してしまうからです。
では、どう対応すれば、子どもは自信が持てるようになるのでしょうか?
それは、プロセスをほめることです。
「できてもできなくてもやろうとしたあなたは素晴らしい」と子どものやったことを認め讃えてあげるのです。
不登校の子どもたちは、自分を否定し、自分のことが大嫌いです。
みんなと同じようにできない自分は生きている価値がなく、自分を受け入れることができません。
自分の将来がないのに、勉強する意味も、学校に行く意味も、生きる意味も見いだすことができません。
しかし、親が、結果がどうであれ、やろうとした子どもを認めていけば、子どもは自分を受け入れられるようになり行動し始めるのです。
親の愛が子どもを救う
子どもの特性によって暴言を吐いたり、引きこもったりしますが、それは、エネルギーが外向きに出ているか、内向きに出ているかの違いです。不登校の子どもたちはどんな態度をとっていようが助かりたいと思っています。
そして、いちばん恐れていることは、親から受け入れられず見放されることなのです。
子どもは、不思議なもので親が子どもを受け入れると、子どもも自分を受け入れるようになります。そのぐらい、子どもにとって親の存在は大きいのです。
私の娘が不登校から脱出し、もうこの子は大丈夫と思えるまで約5年かかりました。
不登校の親のつらさは耐え難いもので、私は、経験した人しかわからないと思っています。
私が不登校の親御さんに伝えたいことは、どんなに辛くても、「夜明けの来ない夜はない」ということです。今は出口の見えないトンネルの中にいるように思えるかもしれませんが、きっと大丈夫です。
親は偉大です。親の愛で子どもを受け入れて支えてあげてほしいです。
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