暴行も発生「ブレイキングダウン」の熱狂続くワケ SNSに特化「場」をネットに生み出した巧みさ
YouTubeを中心に、Twitter、TikTok、Instagramを通じてブレイクしている格闘イベントのBreakingDown。2023年2月開催予定のBreakingDown7出場者を決めるオーディションには過去最高の2600人超が応募、2022年12月のオーディションの様子は元日からYouTubeで流され、引き続き多くのファンの注目を集め続けている。
一方でBreakingDownには、総合格闘技やキックボクシングといったプロ興行に参加する選手や関係者から賛否両論も繰り広げられた。
記事(若者が熱狂する「ブレイキングダウン」光と影)で取材したBreakingDown6では、オーディションと前日記者会見において出演者が別の出演者に暴行をはたらき、結果として怪我を負わせるというショッキングな出来事もあり、運営側の責任を追及する声もあった。
ユニークな運営スタイル
筆者自身、ムーブメントとしてのBreakingDownに注目しながらも、実態が掴みづらい運営スタイルには疑問を持たざるを得なかった。しかし、BreakingDownのCEOであるYUGO(板垣雄吾)氏に話を聞いてみると、やや目の前に見える景色が変化してきた。
BreakingDownは、他の多くの格闘技イベントとは異なり「1分間という短時間での最強を決める」というシンプルな形式に集まるあらゆる人たちが、それぞれの立場で主体的に関わるコミュニティとして設計されている。
SNSの時代、個人が自分自身で情報を発信し、何かを表現する時代とも言える。
BreakingDownはそんなSNS時代に個性を発揮できるよう設計されており、その枠組みは格闘イベントを超えて、さまざまなタイプのイベントに適応できそうだ。
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