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ホンダ新型SUV「ZR-V」にセダンらしさを感じる訳 ハイブリッド&ガソリン車に乗って感じた違い

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ガソリン車のZR-V Xのリアビュー(東洋経済オンライン編集部撮影)

加えて、車体前方に搭載するパワートレインも、e:HEVは2.0L・4気筒エンジンとモーター2基なのに対し、ガソリン車は1.5L・4気筒ターボ。エンジンの排気量がより大きく、2つのモーターまで搭載するハイブリッド車のほうがかなりフロントヘビーとなる。そうした重さの差、さらにラインナップ中で最も重いe:HEV Zの4WD試乗直後に、最も軽いガソリン車Xの2WDに乗ったことで、より軽さを感じたといえる。

さすがにハイブリッド車と比べると、ガソリン車はエンジン音がよく聞こえ、静粛性の面では「普通」だ。ただし、個人的には、アクセルペダルをぐんと踏み込んだときに、マフラーから聞こえるスポーティーな排気音が心地よく、かなり気分が高揚した。あくまで個人の好みだが、ガソリン車の乗り味をかなり気に入ったことは間違いない。

価格やユーザー思考について

ガソリン車のZR-V Xの走行シーン(東洋経済オンライン編集部撮影)

ZR-Vの価格(税込み)は、ハイブリッド車が329万8900円~411万9500円。対して、ガソリン車は294万9100円~376万8600円だ。ZR-Vの発売日は、2023年4月21日だが、すでに先行受注は開始されており、ホンダによれば、(試乗時の2022年12月16日現在で)受注の9割がハイブリッド車だという。こうした傾向は、他メーカーのモデルでも最近顕著で、価格は高くてもハイブリッド車を選ぶユーザーが多い。

燃費もZR-Vでは、ハイブリッド車がWLTCモード値21.5~22.1km/Lなのに対し、ガソリン車はWLTCモード値13.9~14.6km/Lだから、ハイブリッド車のほうが断然いい。また、走りがより上質で、高い静粛性を持つのもハイブリッド車だ。さらに乗り換え時を考えると、おそらくリセールバリューが高くなるのもハイブリッド車だろう。

これらを考慮すれば、ガソリン車よりもハイブリッド車に人気が集まることは至極当然だろう。とくに今回試乗したe:HEV Zなら、装備がかなり充実しているし、内装も高級感が高い。4WDは411万9500円(税込み)だが、あまり雪道などを走らないのであれば、389万9500円(税込み)の2WDを選ぶことで22万円ほど安くなる。

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だが、ZR-Vが本来持つ、スポーティーでセダン的な走りを味わうのであれば、ガソリン車という選択肢も悪くないと思う。とくに今回試乗したXグレードの2WDなら、294万9100円(税込み)と最安値だし、より装備がいいZグレードでも、ガソリン車2WDは354万8600円(税込み)。e:HEV Zグレードの2WDより安い。ホンダによれば、最近は、ディーラーで試乗車に乗れるようになったこともあり、ガソリン車ならではの魅力やリーズナブルな点により、徐々にガソリン車を選ぶユーザーも増えてきているという。

いずれにしろ、「都会的なスタイルとセダンのような走り」という独自のコンセプトを持つZR-Vが、激戦のSUV市場で、どれほど多くのユーザーから支持を受けるかは未知数だ。とくに「乗り味」については、試乗しないとわからない面も多いため、一般ユーザーへの訴求がむずかしい。そう考えると、販売店などでのプロモーションも含めたホンダのZR-V販売戦略も、今後の鍵になるといえるだろう。

【写真を見る】ホンダ新型SUV「ZR-V」にセダンらしさを感じる訳 ハイブリッド&ガソリン車に乗って感じた違い(80枚)

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