ホンダ新型SUV「ZR-V」にセダンらしさを感じる訳 ハイブリッド&ガソリン車に乗って感じた違い

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ZR-V e:HEV Z
今回試乗したホンダZR-V e:HEV Z(東洋経済オンライン編集部撮影)

「見た目はSUV、乗り味はスポーティーなセダン」というのが、ホンダの新型ミドルサイズSUV「ZR-V」を試乗した印象だ。熾烈なシェア争いを繰り広げるSUV市場へホンダが投入する新型は、いわゆる都市型のクロスオーバーSUVらしい流麗なフォルムと、ボリューム感あふれる外観を持つ。

だが、実際に乗ってみると、いわゆるSUVらしい走りとは一線を画す、かなりセダンに近い不思議な乗り味だ。「走りの楽しさが際立つSUV」という独特な特性は、個人的には好感触で、いい意味で予想を裏切られた。

今回は、ホンダ主催の公道試乗会で、ハイブリッドのe:HEV車4WDと、ガソリン車の2WDに乗ってみたが、どちらにもそうした性格が色濃く現れていたことが印象的だ。ハイブリッド車の静粛性としっかりした乗り心地の両立、ガソリン車の軽快なハンドリングなど、それぞれに持ち味は違うものの、筆者がSUVに持つ先入観とは異なる走りを体感できたことは同じ。では、実際にどんな乗り味だったのか、早速レポートしてみよう。

ZR-Vのe:HEV車に試乗した印象

リアビュー
ZR-V e:HEV Zのリアビュー(東洋経済オンライン編集部撮影)

ホンダが2023年4月21日に発売を予定するZR-Vは、北米で2022年6月に発売された「HR-V」の国内版だ。いずれも現行シビックと同様のプラットフォームを採用し、ボディや足まわりなどをSUV向けに最適化。国内仕様がフロントフェイスに縦基調のバーチカルグリルを採用するのに対し、北米仕様では六角形のハニカムグリルを取り入れるなど、外観上の装備に多少違いはあるものの、基本的には同じ車体を持っている。

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