「ノア/ヴォクシー」にはじまり、「クラウン」「シエンタ」と、ビッグネームのフルモデルチェンジを続々と発表してきた、2022年のトヨタ。その大トリを努めたのが、11月16日にワールドプレミアされた5代目「プリウス」だった。
しかし、このときはあくまでも世界初公開で、発表されたのはデザインやメカニズムのみ。価格や詳しい装備、グレードなどについては触れられなかった。それが2023年1月10日になり、ようやく発表されたのだ。満を持しての国内発売である。
新型プリウスは、2003年に登場した2代目から続いてきた「モノフォルムシルエット」を継承。第2世代TNGAプラットフォームの採用による低重心化と、19インチ大径ホイールの装着によりまるでスポーツカーのような、アグレッシブなスタイリングとなったことが大きな特徴だ。
ハイブリッドシステムは、従来からの1.8リッターエンジン仕様に加え、2.0リッターエンジン仕様の高性能タイプを追加。独自の「PHV」から一般的な「PHEV」へと呼称を改められたプラグインハイブリッド仕様は、EV走行距離を50%以上もアップさせている……というところが、11月時点で発表された内容だ。
今回、シリーズパラレルハイブリッド車(HEV)の発売に際し、HEV仕様についてのグレードや装備、価格が発表された(PHEは3月頃の発売予定)。
実質2グレード+KINTO Unlimited専用モデル
グレードから見ていこう。「X」「U」「G」「Z」と、グレード自体は4つ(+それぞれに4WDも設定)ながら、少々複雑だ。まず、1.8リッターエンジン搭載のベースグレード、Xは法人向けモデルに特化された。
そうなれば、個人向けモデルのエントリーはUとなるが、これは「KINTO Unlimited」と呼ばれるサブスクリプション販売のみとなる。
FFモデルで299万円(税込み)と一応、車体価格は記載されるが、実際には保険や税金なども含めた「月額利用料」として支払うことになるのだ。
KINTO Unlimitedは従来のKINTOに加え、ソフトウェアアップグレードなどのコネクティビティサービスが含まれる新サービスである。
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