ホンダ新型SUV「ZR-V」にセダンらしさを感じる訳 ハイブリッド&ガソリン車に乗って感じた違い

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ちなみに、ZR-Vには、好みや路面状況などに応じ出力特性などのセッティングを変えられるドライブモードが装備されている。e:HEVのZグレードでは、すべてのシーンで走りが楽しめる「ノーマルモード」、ワインディングなどでダイレクトかつ力強い走りができる「スポーツモード」(タイプ別設定)、なめらかな走りでエコドライブをアシストする「ECON(イーコン)モード」、それに雪上でのスムーズな走行をアシストする「スノーモード」を用意する。

減速セレクター
ステアリング奥にあるのが減速セレクターのパドル式レバー(東洋経済オンライン編集部撮影)

また、e:HEV車には、アクセルオフ時の回生ブレーキの強さを4段階で調節できる「減速セレクター」も設定。ステアリング中央の左右に設けられたパドル式レバーを押すことで、減速度を好みの強さに変えることが可能だ。メタル製のレバーは指先に届きやすい形状で、上質感も満点。それらを組み合わせて、例えば、峠道などで、ドライブモードをスポーツにし、コーナーの進入時に減速セレクターで減速度を上げながらブレーキングするなどで、よりスポーティーな走りを楽しむことができる。

e:HEV Zの後席や荷室ユーテリティーについて

リアシート
ZR-V e:HEVのリアシート(東洋経済オンライン編集部撮影)
ラゲージスペース
リアシートを起こした状態のラゲージスペース(東洋経済オンライン編集部撮影)

ZR-Vの3人がけリアシートは、足元スペースが広く、座面や背もたれも適度な硬さを持つため、長距離ドライブでも疲れにくい。後席乗員の快適性も良好だ。また、荷室もかなり広く、5人乗車仕様のままで、9.5インチのゴルフバッグ3個を橫に積むことができ、小さな子どもがいる4~5人家族が日帰りのデイキャンプなどに必要なキャンプセットなどを入れられる容量を持つ。なお、荷室開口部は、フロアとの段差を小さくすることで、荷物の積み降ろしをしやすい工夫もなされている。

加えて、リアシートは、背もたれを前方に倒すことで、より広くフラットな荷室にできる。また、6:4分割式のため、乗車人数や荷物の大きさなどに応じたアレンジが可能だ。

2列目シートをすべて倒した状態
2列目シートをすべて倒した状態(東洋経済オンライン編集部撮影)

例えば、背もたれのどちらか一方を倒せば、ショッピングセンターで購入したライトスタンドなどの長尺物を収納可能。また、リアシート両側の背もたれ、それに助手席側フロントシートの背もたれも倒せば、助手席側に198cmのマット、運転席側にキャンプ用具などの荷物が入り、ソロキャンプなどでの車中泊にも対応する。

ロードバイクを2台乗せた状態
ロードバイクを2台乗せた状態(東洋経済オンライン編集部撮影)

ほかにも試乗会場では、リアシートをすべて倒し、大人用ロードバイク2台を積載した例も展示されていた。積載には、バイクの前輪とサドルをはずし、フロント部を市販のマウントで固定する必要はあるが、2台がすっきりと収まり、テールゲートもちゃんと閉められる。このようにZR-Vは、SUVに求められる積載性についても、日常の買い物からアウトドアのレジャーやスポーツまで、幅広い用途に対応することも注目点だ。

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