■悲しみには、こころの傷を癒やす力がある■
きちんと悲しむことで、
こころの傷を癒やすことができるのです。
つらいことがあったとき、
泣けると気持ちが和らぎます。
無理に泣こうとしなくてもいいですが、
泣くことができるのは、その人の強さです。
昔、「男は黙って○○ビール」というCMがあったそうです。そういうやせ我慢は一見強く見えるかもしれませんが、とてももろいものです。悲しみという感情は、「大切な何か」を失ったと感じたときに生じるものです。
一方で、その「悲しみ」にはこころの傷を癒やす力があることは、科学的にも証明されています。あなたもがんという病気になったことで、それまでの健康のイメージをはじめとして、さまざまなものを失ったと感じているのかもしれません。そんなときに悲しい感情が込み上げたら、それは我慢しなくていいのです。
今、目の前のことに集中しよう
■不安とうまく付き合うには■
不安になりやすい自分を意識するのではなく、
今ここにある感覚に目を向けましょう。
人間はいろいろなところに注意を向けている動物です。不安になっているときは、「将来はどうなるか」「検査結果はどうなるか」など、未来に注意が向けられています。
その不安になっている方が、お昼に美味しいご飯を食べているときには、その味に注意を向けています。会話をしているときは友達に注意が向いています。意識していませんが、実は人間の注意はいろいろなところに向いているのです。
そのことを自覚すれば、不安との付き合い方はうまくなります。そして、今ここにある感覚に目を向けるようにしましょう。
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