■人生を振り返り、その意味を考える■
多くの方は最期、「ありがとう」と言って、
亡くなっていかれます。
自分の人生を恨んだまま亡くなっていく方は、
不思議なほどいないものです。
人生のタイムリミットをリアルに突き付けられたなら、自分にとっての優先順位を考えるとともに、それまで取り組めなかったり、避けてきたりした人生の課題に向き合うことで、残された時間の過ごし方が変わってきます。
そして、人生最後の課題は、自分の人生を振り返り、その意味を考えること。その課題に取り組むなかで、人生そのものの見方が変わります。
■mustではなく、wantで行こう■
「こころのままに、行き当たりばったり」も
とてもよいと思います。
自分の心が何にわくわくするのか。
「want(~したい)」の声に耳を傾けてください。
もし、自分が今、窮屈だと感じているのなら、目的や時間の制限から少し離れてみましょう。もがいている自分のこころの声はなんと言っていますか? 私自身も「must(~しなければならない)」の自分へのささやかな反抗を開始した結果、自分のあるがままのこころを大切にするようになれました。
「ほんとうはやりたくないな」「めんどくさいなぁ」と思うことをやめていく。断っても影響が小さいところから、勇気を出して少しずつやってみると、こころが満たされる感覚が味わえます。そうすると、もっと積極的に変わっていきたいという気持ちが出てきます。
■医療者はあなたに救われている■
もし、家族に心配をかけたくない、
周りに話せる人がいないというときは、
どうぞ医療者を頼ってください。
がんと向き合っている患者さんや
そのご家族の力になれることが、
私達、がんを診る医療者の喜びです。
誰かの役に立てるということは、人に生きるためのエネルギーを与えてくれます。医療者はどんなに忙しくても、患者さんが「ありがとう」と言ってくれれば、また頑張ろうという気持ちになれるのです。
意外に思われるかもしれませんが、あなたが頼った医療者は、実はあなたに救われているのです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら