まず大切なのは、自分から「フルネーム」で名乗り、相手に印象を残すこと。次に「相手の話」で盛り上げ、自分が相手に興味を持っていることを伝えます。そして最後に、次のアポイントをとるのです。 さらには、「近々、ごあいさつにうかがっていいでしょうか?」と伝え、本当に実行することも重要。どれも簡単なので忘れてしまいがちなことかもしれませんが、それらをあえて意識的に実行することが、いい人間関係につながっていくのです。
「聞き上手」になる小さな習慣
また、人に好かれるには、「話し上手」よりも「聞き上手」になるべき。そこで意識しておきたいのが「アクティブ・リスニング(積極的に聞く)」です。聞き上手になるコツは、「相づち」と「繰り返し」。相手の話に対して「なるほど!」「そうなんですね」と意識して相づちを打ち、相手のことばを繰り返すのです。
「あの案件は大変だったよ」に対しては「それは大変ですね」と返してみる。自分のことばに相手が反応すると、人は心地よく感じるものだからです。また、相手に8割話をさせて、自分の話は2割にとどめることも重要。そうすれば、「また会いたいな」と思ってもらえる可能性がぐっと上がるからです。
あくまで重要なのは、「ほんのちょっと」。ちょっとずつ、ちょっとずつ続けることが人生を改革するエンジンになるわけです。そんな本書のコンセプトを応用してみれば、いままでうまくいきにくかったことがうまくいくようになるかもしれません。
・小さな習慣も、積み重なれば大きな力になる
・あいさつをした際に、次のアポイントをとる
・相づちと、相手のことばの繰り返しで聞き上手になれる
(83ページより)
本書の著者は長きにわたり、企画、リサーチ、コピーライティング、販売促進など、広告の世界で仕事をしてきた人物。いうまでもなく、それらはすべて「伝える仕事」です。そこで本書では、著者が「伝える仕事」を通して得た「〝伝えたつもり〟のなくし方」を公開しているのです。
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