なぜ日本人の「色彩感覚」は世界で賞賛されるのか 「春の色」ひとつとってもこんなに多彩

拡大
縮小
(出所:『配色アイデア手帖 日本の美しい色と言葉』)
平安時代に「色の中の色・最上の色」とされたのは紫で、「濃色(こきいろ)」と言えば紫の濃い色を指した。「薄色(うすいろ)」も同様に、紫の薄い色のことであった。⑦の「煤竹色(すすたけいろ)」は、煤けて黒くなった竹を表す色名。ここでもまた、竹の色のバリエーションが登場する(出所:『配色アイデア手帖 日本の美しい色と言葉』)

マネするだけ! 日本らしさを配色で表現するコツ

最後に、ビジネスシーンですぐに使え、いろいろと応用の利く「日本らしい配色」をいくつか紹介したい。私たちにとっては既視感のあるテーマであっても、海外から訪れる人々にとっては新鮮な魅力として映るはずだ。

① 平安時代「かさねの色目」に見られる「2色配色プラスワン」

(出所:『配色アイデア手帖 日本の美しい色と言葉』)
次ページ重なった部分にも色が見て取れる「かさね色目」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT