なぜ日本人の「色彩感覚」は世界で賞賛されるのか 「春の色」ひとつとってもこんなに多彩

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明治5年にグレゴリオ暦が導入されるまで、1年の始まりは「立春」だった。立春は二十四節気(太陽の運行をもとに1年を24分割した暦)の1つで、農作業には欠かすことのできない指標として活用されていた(出所:『配色アイデア手帖 日本の美しい色と言葉』)

平安時代以降、花といえば「桜」

(出所:『配色アイデア手帖 日本の美しい色と言葉』)
桜のピンク・菜の花の黄色・萌え出る新緑・明るい空色…これらを「春の色」だと思う感覚は、極めて日本的なものだ。と同時に、明清色調(めいせいしきちょう)で統一された配色が「心弾む印象・春の訪れ」を表現していることは、世界の多くの人々と共有することができる(出所:『配色アイデア手帖 日本の美しい色と言葉』)
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