無能な人ほど、飲み屋で「上司の悪口」を言う 上司の弱点は、探してでもフォローせよ

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

よく聞く不満話に、「うちの上司は、手柄を独り占めにしようとする。部下がお膳立てして成果を出したのに、手柄は全部上司が持っていき、ひとりで仕事をしたような顔をしている」というものがあります。

ほかには、「うちの上司は能力がない」「戦略やビジョンがなく、指示がブレる」といったものもあります。これらは、サラリーマンの街の飲み屋では、定番の話題ではないでしょうか。

「手柄を独り占めしている」は本当か

まずは、手柄の独り占めについて考えてみましょう。

たとえば、役員など上層部に対するプレゼンテーションで、資料作成は部下である自分たちがやっているのに、上司はプレゼンテーションだけやって上層部に評価されている、という文句。

あるいは、部下にプレゼンテーションをさせて質問まで受けさせておきながら、「自分が指示してこのプレゼンテーションを作らせた」みたいなことを言って、上層部からの評価を独り占めしようとしている、といったたぐいの愚痴。実によく聞く話です。

ですが、ここではっきり言います。こういう不満を言っている人は、まず出世することはありえません。誤解を恐れずに言いますと、上司が部下の手柄を取って真っ先に評価されるのは、当たり前なのです。

経営の観点で考えてみてください。上層部が、皆さんの上司に当たる管理職を第一に評価するのは、当たり前です。あなたの上司は、あなたの会社の上層部自らが、管理職として任命した人たちですから。

当然、上層部は、仕事の確認や指示は直属の部下である、あなたの上司に行うわけです。また、それに基づき、あなたの上司を評価します。だから、あなたが頑張って上司が成果を上げれば、その上司が評価されるのは、当たり前のことなのです。

逆に、もし上層部があなたの上司を飛ばして、その部下であるあなたを直接評価し始めたら、どうなるでしょうか? あなたの上司はやっていられません。

次ページ「ダメな管理職」を黙らせた人事部長の一言
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事