Googleが面接の「過去問」を全員に配った意外な理由 重視した"公平なスタートライン"

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グローバルな採用のイメージ
グーグルでは「面接の赤本」が採用試験の応募者全員に配られるといいます(写真:metamorworks/PIXTA)
世界各国で約18万人(2025年8月現在)もの社員が働くグローバルテック企業、グーグル。そのグーグルの「採用」では、人材の定義から面接の回数、面接での質問、候補者へのフォローアップに至るまで、すべてのプロセスを膨大なデータにもとづいて設計・仕組み化しています。
そんなグーグルの「データドリブンな採用」の秘密について、グーグル・アメリカ本社 人事戦略室で採用戦略を担当した小川高子氏の『グーグルのすごい採用: 科学的な最強人事戦略』(東洋経済新報社)より一部抜粋・再構成し、ご紹介します。第4回は、学歴や人種、性別での不平等を解消し、スタートラインを揃える「Equity(公平性)」を、グーグルではなぜ重視するのか?

なぜグーグルは「面接の赤本」を学生に配ったのか

「アイビー・リーグの学生たちと比べて、なぜか『HBHU(※)』の学生たちは、面接でつまずいてしまう子が多いのよね。すごくもったいないなと思って……」

私がグーグル本社の採用戦略チームに在籍していたときのことです。アメリカで新卒採用を担当するリクルーターの女性と話していた折、彼女がふと、こんなことを漏らしました。

※HBHU(Historically Black and Hispanic University)……歴史的にヒスパニックや黒人の割合が高い大学の総称
グーグルのすごい採用: 科学的な最強人事戦略
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なぜ、出身大学によって面接の受け答えや突破率に差が出てしまうのか――私は、次のような仮説を立てました。

「アイビー・リーグに代表されるエリート大学は、グーグル社内のOB・OGを通じて面接に関する情報にも十分にアクセスできる。片や、HBHUの学生はOB・OGとのコネクションが十分でなく、ゆえに情報が分断されている。そのため、事前の面接対策に不平等な差が生じているのではないか?」

これは解決しなければならない問題だ、との思いを強くした私は、上司に相談して、出身大学による不平等を解消するためのプロジェクトを立ち上げました。

そのプロジェクトでさまざまな施策を検討した結果、最終的にたどり着いたアイデアが「グーグル版『面接の赤本』」です。

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