部下には本音を求めず「ドライな関係」がいい理由 部下と距離を縮めたいときのとっておきの秘策

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また、変に本音のつきあいを始めるとそれを裏切れなくなる、というリスクもあります。特に仕事であれば、「下」に対して無理難題を言わざるを得ない場面も出てくるでしょう。「信じていたのにがっかり」「本音と建前の差がありすぎる」と失望されても困ります。

「相手が泣き出した」ときの対処法

部下・後輩・年下とは、少なくとも最初のうちは、多少割り切ってドライなスタンスをとるのが正解です。

「正直、やることやってくれればいいからさ」

「まあ、いろいろあるよね。私も立場上言ってるところ、あるし」

「やりたいことは他にあるだろうけど、これは割り切ってやってくれる?」

本音は本音、建前は建前、仕事は仕事、立場は立場ぐらいの温度感でいたほうがむしろ、「裏表がなくて信頼できる」「変な押しつけがない」と好感を持たれます。

相手が突然泣き出してしまったり、感情的になったりしたときにも、このスタンスは有効。「あくまで仕事の相手」と考えれば、「すべてを受け入れなくちゃ」と引っぱられて自分も感情的になってしまう事態を避けられます。

「そんなの冷たい!」「仲間なんだから経験や価値観を共有したいじゃないか」と残念に思うのは、実は「上」のほうだけ。何も背負っていない柔軟な「下」の立場は、そういう割り切った関係を心地よく感じて、すんなり受け入れるはずです。

ポイント:本音を求めず、割り切った関係から始める
話題
〇 「最近、困ってるんだけど……」と悩み相談をする
× 「最近、何が流行ってるの?」と話題を振る

「今、若い子たちの間では何が流行ってるの?」

「最近、気になるニュース、あった?」

「部署に不満とかない? 何でも言ってよね」

部下・後輩・年下との話のネタとして、「流行ってるモノ」「気になるニュース」を振る人がいます。

相手と距離を縮めたい、ちょうどいい雑談をしたい、でも共通の話題もないし、若い子の流行りも知っておきたい。よしよしこれで一石二鳥……。ですが、これは不正解です。

次ページでは上司はどうしたらいいのか?
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