上司が後輩に「謙遜」しすぎてはいけない根本理由 若手に嫌われる上司が言っている余計な一言

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部下・後輩・年下に対して、先手を打って自分を下げてしまっていませんか? (写真:polkadot/PIXTA)
「後輩に注意しなきゃいけないけど、嫌われたくない」
「ハラスメントになりそうで、部下に何を言えばいいかわからない」
「偉そうにしたくないけど、媚びたトークをしてイタいと思われたくない」
こんなお悩みはありませんか? 同期や目上の人とは話せるけれど、「下」の人とは何を話したらいいのかわからないという方が増えているようです。コミュニケーションの達人・五百田氏の新著『部下 後輩 年下との話し方』より一部抜粋し再構成のうえ、部下、後輩、年下など、自分より目下の人とフラットな関係を築くための会話術を紹介していきます。

「アレオレ詐欺」してませんか?

経験を話す
× 「あの仕事は自分がやった」と手柄を誇る
〇 「あの仕事はみんなのおかげ」と周囲を立てる

「○○のキャンペーン、当時話題になりましたよね、覚えてますよ」

「ああ、あれ? あれは俺が手がけたんだけど、大変だったなあ〜」

「え、じゃあ、今の営業部のスタイルって……」

「そうだね、土台は私が作った感じかな。いろいろあったよ、あの頃は」

過去に自分が関わった仕事が話題になったとき、部下・後輩・年下に対して、「自分の仕事」「自分だけの手柄」のように話を盛る人がいます。ですが、それは不正解です。

ちょっとしか関わっていない仕事も、まるでリーダーとしてメインで引っぱっていたかのように語ってしまう……。ちまたには「アレオレ詐欺」(なんでもかんでも「あれも俺がやった」と吹聴する)という言葉もあるそうです。

「すごい」とほめてもらいたい。そのときの苦労をわかってもらいたい。自慢したい、一目置かれたい。そんな気持ちが抑えきれず、つい、過去の栄光や武勇伝を、ひけらかしてしまうわけですが、当然、「下」としては、「過去の栄光にすがっている残念な人」と見下し、「はいはい、話半分に聞いておこう」と冷めてしまいます。

かといって、謙遜しすぎるのも考えもの。

「俺なんてたいしたことしてないよ。若い頃はほんと使えなかったんだから」

「私なんて、ほんとペーペーだったから、雑用ばっかり!」

これはこれでかえってリアクションに困ってしまいます。

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