上司が後輩に「謙遜」しすぎてはいけない根本理由 若手に嫌われる上司が言っている余計な一言

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部下・後輩・年下に対して昔の仕事の話をする際には、「みんなのおかげ」と当時のスタッフ全員を立てるのが、正解です。

アカデミー賞の授賞式やヒーローインタビューを思い浮かべてください。皆、口をそろえて「監督やスタッフの皆さんのおかげ」「支えてくれたファンのおかげ」と、周囲を立てています。「周りへの感謝」が好感度につながることをよく知っているからです。応用編としては、特定の誰かを指名して持ち上げる方法もあります。

「あのキャンペーンは、○○さんのおかげ!」

「○○さんの仕切り、ほんとすごかったんだから。私はただ見てただけ(笑)」

他人を持ち上げる自慢話はイヤミがなくスッキリしているので、「そうなんですか!」とあいづちを打ちやすい。もちろん当の○○さんも悪い気はしない。いいことずくめです。ダメ押しに「いやー、ほんと同僚や部下には恵まれてきたよ」と、暗に目の前の相手を持ち上げるかどうかは、さじ加減です(笑)。

ポイント:他人の手柄なら思う存分自慢していい

先出しで謙遜はNG

謙遜する
× ほめられる前に謙遜する
〇 ほめられてから感謝する

「駅から遠かったでしょう? しかも狭くてごめんねー」

「マネジメントの才能ないからさ。みんな陰では文句ばっかりだよ、きっと」

部下・後輩・年下に対して、先手を打って自分を下げてしまう、卑屈になってしまう人がいます。ですが、これは不正解です。

相手としてみれば、「そんなことないですよ、ごにょごにょ」「みんな『すごいなあ』って言ってますよ、ごにょごにょ」とフォローする必要が出てきます。冗談ででも「そうですね、遠かったのでくたびれちゃいました」「確かに、あまりマネジャー向きじゃないですよね」とマジレスするわけにはいきません(笑)。

これが「一戸建てですか、いいなあ!」とか「昇進おめでとうございます!」とか、ほめられてからのリアクションならまだOK。 それは様式美というか社交辞令として成り立っています。ですが、先出しで謙遜されると「えっと、何も言ってないですけど?」と反応に困るというわけ。

手土産を持参して「つまらないものですが」と謙遜するのは、相手が「上」の場合にのみ有効。過剰な謙遜、先出しの卑屈は、「下」に対しては、気をつかわせるからNGと覚えておきたいものです。

部下・後輩・年下に対しては、「謙遜するならほめられてから」が、基本。

その場合も、さらっと「いえいえ」「いやいや」くらいにとどめましょう。ああでもない、こうでもないと、大して思ってもいない謙遜を並べたてると、その話題に終始してしまうのでいただけません。

さらには、謙遜するヒマがあるなら、感謝するのが、大正解!

「一戸建てですか、いいなあ!」「ありがとう!」

「昇進おめでとうございます!」「うれしいなあ」

このほうがよほどスッキリします。

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