部下には本音を求めず「ドライな関係」がいい理由 部下と距離を縮めたいときのとっておきの秘策

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自分より目下の人と良い関係を築くことができる会話術とは(写真:zon/PIXTA)
「後輩に注意しなきゃいけないけど、嫌われたくない」
「ハラスメントになりそうで、部下に何を言えばいいかわからない」
「偉そうにしたくないけど、媚びたトークをしてイタいと思われたくない」
こんなお悩みはありませんか? 同期や目上の人とは話せるけれど、「下」の人とは何を話したらいいのかわからないという方が増えているようです。
コミュニケーションの達人・五百田達成氏の新著『部下 後輩 年下との話し方』より一部抜粋し再構成のうえ、部下、後輩、年下など、自分より目下の人とフラットな関係を築くための会話術を紹介していきます。

上司・先輩・年上に、そう簡単に心は開けない

本音と建前
〇 「本音はどうでもいい」と割り切る
× 「本音を聞かせてほしい」と迫る

「ぶっちゃけどう思ってるのか、本音を聞かせて」

「価値観を共有しておきたいから、何でも言って。私も言うからさ」

「本当にやりたいことって何? 教えてくれる?」

部下・後輩・年下と話していて、「本音を聞かせて」「言いたいことあるなら言って」と、熱く迫る人がいます。

本当の気持ちを知りたい、根っこのところで通じ合いたい、そうじゃないと一緒に働けない……。ですが、これは不正解です。

相手としてみれば、結局のところ、上司・先輩・年上です。そうそう簡単に心を開ける相手ではありません。うかつに本心を漏らして「わかるよ、俺が若い頃もそうだった」「でもな、そういうことだからお前は……」と昔話や説教が始まっても困ります。なので、当たり障りのない無難なことを言って、その場をやり過ごす場合がほとんど。

上下を超えた信頼関係というものは、一朝一夕に作れるものではありません。少なくとも「本音を言って」「何でも言って」「本当はどうなの?」と一方的に迫っているような間柄のうちは、実現できないでしょう。

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