「ハラスメントになりそうで、部下に何を言えばいいかわからない」
「偉そうにしたくないけど、媚びたトークをしてイタいと思われたくない」
「大谷翔平を招聘しようか、なんつって」
×オヤジギャグやダジャレを言う
〇困っているメンバーを助ける
「うちの部にも、大谷翔平を招聘(しょうへい)しようか、なんつってね」
「はい、お釣り、200万円!(笑)」
部下・後輩・年下を前にして、どうでもいいギャグやくだらないダジャレを言う人がいます。疲れている時、ほろ酔いの時、楽しくなっている時。いつものストッパーが外れて口に出してしまう、我慢がきかない……。ですが、それは不正解です。
なぜなら、「下」の立場ならそれを言わないだろうから、です。
年齢を重ね立場も上がり、「上」の立場になったからこそ、心のストッパーが外れるわけです。「これぐらいいいだろう」「受け入れてもらえるだろう」と油断するから、つい口から漏れてしまう。いわば「上」の立場の特権。
「下」はスルーするわけにもいかず、苦笑いするしかない。これでは人間関係として不公平と言わざるをえません。ハラスメントにも似た構図です。
「いやいや、そっちだって言ってくれてかまわないよ」「一緒に盛り上がろうよ」と思うかもしれませんが、「下」としてはそうもいきません。場の空気を寒くできないし、若い人の場合、「恥」の気持ちもまだまだ強い。
「そんなー。こっちだって、悪気があるわけじゃないんだから」「むしろ、がんばって場を和ませようとしてるんだよ、サービス、サービス」という気持ちもわかります。ですが、そのような善意は相手に届かず、むしろ「わが物顔に振る舞っている」という印象を与えてしまいます。
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