「数学って役立ちます?」東大生がMBA教授に質問 「仕事ですごく使います、安心してください」
ビジネスパーソン向けに数学を解説した『ビジネスで使える数学の基本が1冊でざっくりわかる本』を上梓したグロービス経営大学院教授の嶋田毅氏と、東大生がやっている学びのコツを紹介した『「学ぶ力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大独学』を上梓した西岡壱誠氏が、「学ぶこと」について対談しました。
後編は「数学を学ぶ」ことについて。ビジネスパーソンはなぜ、数学を学んだほうがいいのか、教えてもらいました。
変化の時代のビジネスには数学が必要
西岡壱誠(以下、西岡):『ビジネスで使える数学の基本が1冊でざっくりわかる本』を読ませていただき、「なぜ数学を勉強すべきなのか」があらためてよくわかりました。
数学嫌いの中高生にも、ぜひ読んでほしいなと。特に共感したのは、「数学を知ると未来を読むことができる」という点です。
嶋田毅(以下、嶋田):いまは直線的な変化ではなく、指数関数的な変化をしている時代です。これまでだったら数十年、数百年かかったような変化が、わずか数年で起こってしまうのです。
そんな中で、ビジネスで勝つためには何をするべきかという意味も込めて書きました。
何が起きるかわからない時代ですが、数学がわかっていると、多少当たりをつけやすくなります。特に、確率論がわかっていれば、完全に未来を見通せるわけではなくても、事前のアクションを取ることもできます。
西岡:実際のビジネスでは、どんな分野の数学が使われるのでしょうか。
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