幸せな結婚に「男女平等」は要らない? 39歳外資系ゴージャス美女の"改心"

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「若い頃は、男女は対等であるべきだと私も思っていました。でも、そんなことを言っていたら愛されないことに勉強して気づいたんです。ぐっとうぃる博士は既婚女性向けにはあまり本を書いていないので、『賢い女は男を立てる』や『新ルールズ』、『新・良妻賢母のすすめ』などを読みました。

私は二度と独りになりたくありません。できれば子どももほしいし、カレには居心地よく過ごしてほしい。男の人は誉められて尊敬されることが幸せに直結するんでしょう? 私は愛される家庭生活を維持することが幸せ。カレとの平等なんて求めません。女がガミガミ言ってもうまくいく家庭があるのなら、ぜひ文章にして私に教えてほしいです」

「平等よりも、愛情」もひとつの形

会社では成果を出せない部下を厳しく指導しているという恵子さん。母親と同じく専業主婦になればもっとわかりやすい家庭生活になるとは思うが、外で働くことは好きなのでやめたくない。だからこそ、家庭では仕事の話はいっさいしない。仕事モードで明夫さんと議論をしたら、彼を圧倒してしまう予感があるからだろう。

「カレの話はよく聞いていますよ。何でも私に聞いてほしいみたいだから。会ったこともないけれど名前だけは知っている人がたくさんいます。どんな話をされても、『あなたの言うとおりだよ』と返事するのが基本ですね」

ほとんど母親代わりであるが、それでうまくいっているのであればひとつの夫婦の形なのだ。平等よりも愛情がほしい、というのは離婚や婚活の苦労を経た女性が行きついたリアルな意見だと僕は思う。感情でつながっている夫婦関係に正論はあまり必要ない。

そのうえで自戒を込めて明夫さんに直言したい。女性に甘えるのは人生の喜びであるけれど、度が過ぎると相手を疲弊させてしまう。いずれは「非力な私にはあなたの面倒は見切れない。ほかの人と幸せになってね。さようなら」と三行半を突きつけられることになる。そのときに猛反省しても遅い。取り返しがつかない。

夫婦げんかをしてもいいけれど、翌朝まで引きずるのはよくない。恵子さん心づくしの弁当を持って行かないなんてもってのほかだ。たまにはこちらから謝ろう。あなたが機嫌よく過ごすことが恵子さんは何よりうれしいのだから、いつでも上機嫌でいるように努力しよう。

いじけるのは弱い若者の特権だ。僕たち晩婚さんはいじけてもかわいくない。どんなときも朗らかでいることが、僕たちの強さの表れだと肝に銘じたい。
 

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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