幸せな結婚に「男女平等」は要らない? 39歳外資系ゴージャス美女の"改心"

✎ 1〜 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

変わったのは明夫さんだけではない。恵子さんも徹底的に自己分析をした。なぜ男性からすぐ去られてしまうのか、幸せな結婚ができない理由は何なのか。恋愛カウンセラーのぐっとうぃる博士の著書を読んだとき、自分は「破滅行為」を繰り返す女性の典型だと気づいたという。

「感情の高ぶりに任せて行動しちゃうのです。心配になったら夜中でも恋人に電話をかけていましたし、『私と仕事のどっちが大事なの?』みたいなことも言ってしまう。博士の本をすべて読んで、私はすごく変わったと思います」

衝動的すぎる結婚ストーリー

ただし、人は根本的な性格を変えることはできない。付き合って半年後に同棲を始めると、2人とも地金が出てきた。明夫さんは仕事と称して不在がちになり、朝帰りどころか1週間も部屋に帰ってこないことがあった。携帯電話をチェックして浮気を確信した恵子さんは、明夫さんの顔に赤ワインをぶっかけたという。まさに感情の高ぶりに任せた行動である。

自分は浮気をしているくせに、明夫さんは嫉妬深い。恵子さんが女友だちと2泊3日の国内旅行をした際、電波が届かずに明夫さんからの連絡を受信できないことがあった。激怒した明夫さんは再び部屋を空けるようになった。

「もうダメだな、と思って同棲を解消しました。独り暮らしの部屋を見つけて住み始めてすぐにカレから『やり直したい。もう一度チャンスをくれ』と言われましたが、私はカレと恋人関係を続けるつもりはありません。結婚してくれるならば考える余地はありますけど。そう伝えたら、その場でプロポーズされました」

ドラマティックだけれど、やや衝動的すぎる結婚ストーリーである。その後の生活が心配になるが、結婚してからは明夫さんは安心して自宅で寛ぐようになった。今朝のようにへそを曲げても夜には必ず家に帰ってくる。機嫌がいいときは、「恵子はいいヨメだ。オレはもう独り暮らしはできない」と感謝の言葉をかけてくれる。

明夫さんが感謝するのはむしろ当然で、共働きで家計負担はほぼ折半なのに、家事はすべて恵子さんがやっているのだ。太りぎみで健康診断の数値がよくない明夫さんのために手作り弁当まで持たせ、たまにケンカしても先に謝るのは必ず恵子さん。

他人事だからこそ恵子さんの本音を聞いてみたい。なぜあなただけが我慢して努力するのか。

次ページ本当に欲しいのは平等ではない
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事