社員が「大量に退職」ツイッターは継続できるのか 優秀な社員を引き止めるための説得も

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このような短期間に非常に多くの従業員を解雇したことで、ツイッターがどうやって効率的な運営を続けるかについて疑問の声が上がっている。マスク氏は、電気自動車メーカーのテスラなど、自身の他の会社からエンジニアや管理職を何人か連れてきているが、彼らの多くはソーシャルメディアサービスの仕組みについて理解を深めているところだと、本件に詳しい5人は語った。

ツイッター上では、サービスが停止するのではないかと、ハッシュタグ「#RIPTwitter」がトレンドになり始めた。「マスクがサービスを殺した」という墓碑銘のミームを投稿する人もいれば、「社員は1人しか残っていない」とジョークを飛ばす人もいた。ほかのソーシャルメディアサービスに移行するというユーザーもいた。

マスク氏及び、もはやコミュニケーション部門を持たないツイッター社に対してコメントを求めたが、返信はなかった。しかし、17日遅くのツイートで、マスク氏はソーシャルメディア企業にいくら支払ったかを冗談交じりに話していた。

セキュリティ上の懸念も浮上

ツイッターが直面しているのは、マスク氏に所有されたことによる内部的な課題だけではない。17日、民主党の上院議員7人は、マスク氏が買収して以来、同社がアメリカの連邦取引委員会(FTC)との消費者プライバシー協定に違反していないか調査するよう呼びかけた。

この書簡は先週、マスク氏が同社のデータセキュリティ慣行の一部を変更したように見えたことを受けて、ツイッターのセキュリティ担当幹部が辞任したことを受けたものだ。

ツイッターの「内部レビューとデータセキュリティ慣行の変更に関する報告」は、消費者を「危険にさらしている」と議員たちは書いている。議員には、コネチカット州のリチャード・ブルメンタール上院議員、マサチューセッツ州のエリザベス・ウォーレン上院議員、コーリー・ブックレット上院議員が含まれている。

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