社員が「大量に退職」ツイッターは継続できるのか 優秀な社員を引き止めるための説得も
サッカーW杯は毎回、ツイッターへのトラフィックを急増させるが、今週末に始まる今回の大会でも同じこと起こると予想される。だが、最近ツイッターでは数千人の従業員が流出し、社内の混乱が続いているため、サイトがどれだけ持ちこたえられるか疑問が高まっている。
イーロン・マスク氏がツイッターの従業員に、仕事に留まるか辞めるかを決めるよう告げた11月17日の期限の数時間前、同社は混乱しているように見えた。
マスク氏と彼のアドバイザーは、退職を阻止するために「重要」と思われる社員とミーティングを行ったと、その会話を知る4人の人物が語った。ニューヨーク・タイムズ紙が閲覧したこれらの人々や社内メールによると、マスク氏は会社のリモートワーク方針について管理職に警告する前に、在宅勤務を認めないという姿勢を和らげたように見えるわかりにくいメールを送っていた。
関係者2人によると、その間にも辞職者が続出し始めたという。締切日のアメリカ東海岸時間午後5時までに、数百人の社員が3カ月の退職金で退職することを決めたようだと、2人は語る。同社はその後、メールで月曜日(21日)まで「オフィスビル」を閉鎖し、従業員のバッジへのアクセスを不能にすると発表した。
不満を持つ従業員の「粛清」の機会に
今回の退社をめぐる騒ぎはツイッターの混乱は拍車をかけた。先月ツイッターを買収した51歳のマスク氏は全フルタイム従業員7500人の約半数を削減したほか、反対者を解雇し、会社を成功させるために「非常にハードコア」に働く必要があると従業員に語った。
マスク氏は17日、ツイッターの残りの従業員に対して、退職するか、「画期的なTwitter 2.0」を構築することを約束するか、36時間弱の猶予を与えた。退職を選んだ従業員は、3カ月分の退職金を手にすることになるという。同氏はこの動きを、会社を最も競争力のある会社にするための方法と位置づけたが、この行動はまた、さらなるコスト削減と不満を持つ従業員の粛清の機会にもなった。