もう1つ、婚活してもなかなか結婚までたどりつけないアラフォー女性の特徴は、物事を判断する基準が自分の中にある人だ。マイルールを作り、それで物事の良し悪しを判断する。
みなこ(44歳、仮名)は入会して婚活をスタートさせたときに、こんなことを言ってきた。彼女が活動をスタートさせたのは、1月半ばのことだったのだが……。
「私がお申し込みをして、お相手が受けてくださった場合は、お会いする場所はお相手に決めてもらってください。私が受けた場合は、こちらから希望場所を出します。今は寒い時期ですよね。お見合いにはスカートにナチュラルストッキングで行きたいので、私が希望場所を出せるときは、なるべく駅続きで行けるホテルとかカフェにしてください」
そこで、私は言った。
「みなこさんの希望通りの場所を探せない場合もありますよ。もしかしたらお相手が、駅からかなり遠いカフェを指定してくることもあるかもしれない。お見合いは、カフェの場所にこだわるのではなく、厚手のタイツやパンツで出かけて、カフェのトイレで着替える、そのくらいのお気持ちで臨んだほうがいいんじゃないですか?」
すると、みなこは一刀両断した。「荷物が増えるじゃないですか!」。
見合いは1時間と決めている
さらにお見合いは、1時間と決めていた。
「なので、1日2回お見合いするときは、次のお見合いまでの間を2時間あけてもらえれば十分です。11時のお見合いのあとは、13時。14時ですと時間が空きすぎて、どこかで時間を潰さないといけなくなるから、時間がもったいない」
また、あるお見合いを終えたときに、こんなアクシデントがあった。交際が成立すると男性が女性にファーストコールをする。連絡先の交換とファーストコールの日程や時間は、相談室間で決めることになっている。私は「交際になったその日の20時」とお相手相談室に伝えたのだが、行き違いがあって、「翌日の20時」と男性には伝わっていたようだ。
交際になったその日、約束の20時から2時間半たった22時30分に、みなこの怒りのLINEが私に入ってきた。
「ファーストコールをずっと待っていましたが、いまだに電話がありません。いったいどういうことですか? ちゃんと私の電話番号を伝えてくださっていますか?」
私は伝えてあることを告げて、『明日、相談室に聞いてみます』と返信した。そして、翌日、日にちを取り違えていたことがわかり、それを告げたのだが、みなこの怒りは収まらなかった。
「面談をお願いします。こんなことがまた起こると困るので、今後どうしたらこうした間違いがなくなるか、対策をお聞きしたいです」
これは仲人をしてきた経験則なのだが、お世話しているなかで大きくキレるのは、圧倒的に40代の女性だ。
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