大塚久美子氏、株主総会を前に必死の訴え 「私の提案の方が評価されている」
だが、2014年7月、私は社長を突如解任された。その後、7月以降社長になった勝久氏は、多額の広告宣伝費および言動に問題があった。社外取締役3人と監査役3人の社外役員合計6人が、勝久氏について、コンプライアンス問題と経営施策の合理性が提示されていないということで、今年1月には改善を促す要望書を提出したのだ。
このように今回の問題は、さまざまなテーマが含まれている。何となく「父と娘」の話になりがちだが、実際には大塚家具は上場企業であり、だからこそ、単純には親子の情では解決できない。公私の別をきちんとつけないといけない。本来は家族の問題を入れるべきではない。このことを最も言いたい。
米グラス・ルイス社が会社提案を推奨
――株主総会が迫っている。現時点での手応えは。
新たに世界的な議決権行使助言会社である、米グラス・ルイス社が会社提案(久美子氏側)を支持する一方、株主提案(勝久氏側)に反対するとの推奨意見を出した。
私の前回の社長時代在任時(2009年~2014年)の業績について、分析した結果、同業他社よりも上回っているとの確認をいただいた。株主提案では、この期間の業績が悪いということを訴えているようだが、それは当てはまらないということだ。
私どもの中期経営計画(2017年12月期に営業利益19億円の計画。2014年12月期は営業赤字4億円)についても、十分な根拠があるという意見をいただいた。現在の事業モデルの弱点もきちんと分析しているという評価だ。配当を年間40円から年間80円に増額する配当政策についてもバランスが取れており、取締役・監査役候補でも独立性や経験でバランスが取れている、との評価をいただいた。
一方、株主提案の中期経営計画(2017年12月期に営業利益26億4000万円の計画)については、合理的な説明がないということだった。また年間配当を120円にするという計画についても、長期展望にとって望ましくないということだった。
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