大塚家具、父娘が「解任」し合う激しい応酬

父・会長と娘・社長、決戦は株主総会へ

会員制で囲い込むビジネスモデルはいつまで成り立つか(写真は新宿ショールーム)

2月17日。大塚家具は、会長であり筆頭株主でもある大塚勝久氏(71)により3月開催の株主総会に提出された「株主提案」について反対することを、取締役会で決議したと発表した。

勝久氏が出した株主提案とは、自身を含む、新たな取締役の選任を求めるものだ。

それに反対する決議がされたのは、発表4日前の13日。同じ日に大塚家具は取締役会で、株主総会向けの「会社提案」として、新経営体制を決議している。内容は、勝久氏の実の娘である社長の大塚久美子氏(46)を中心とした、10人の取締役候補の新体制である。つまり父の勝久氏による株主提案は、娘の久美子氏を実質“解任”し、まったく別の10人を並べた内容だった。

焦点だった13日の取締役決議の場に、勝久氏本人は出席している。そこでは勝久氏の株主提案への反対決議が可決され、久美子氏の新体制となる会社提案が成立した。

株主提案は当初、娘の案だった

そもそも両者の争いは、2014年7月23日、久美子氏が社長職を突如、解任されたのが発端である。同時に会長の勝久氏が社長を兼任。ヒラ取締役に降格された久美子氏は、勝久氏への反転攻勢と自身の復権をうかがっていた。

そもそも株主提案は、久美子氏が勝久氏を退けるために腹案としてしたためていた、“最後の手段”だ。

ただ久美子氏は、株主総会の混乱で世間にお家騒動と映るのを恐れ、「あくまで取締役会で決着したい」と模索。株主提案を提出できる期限ギリギリに近い1月28日になって、「勝久会長・久美子社長」の体制を取締役会で決め、公表した。久美子氏が社長に復帰すると同時に、勝久氏が代表権を持つ会長にとどまったことで、両者痛み分けかのように受け取られた。

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