「例えば、それまで経験したことのない仕事を任せるなど、若いときから女性に機会を与えることが少なかったから、そもそもの母数が少ないのだと思います」(及川さん)
女性にどんどん機会を与えていくこと、そのためには育児や介護といった家庭環境のサポートをしていくことが、企業に求められていくという。
「あとは業績回復ですね」
企業にとって、社会に向けて門戸を開いてつながり、多様性を受け入れていくことは、もはや避けて通れない課題の1つになっている。一方、日本企業の「遅れている感じ」は、以前から気になっていたことの1つだった。表層的なレベルではなく、本質的な多様性や包括性が根づいていくには、マネジメント層の発言と行動が大きな影響力を持つ。
ポーラは人=愛情を基軸に置いた企業であることを、まずは社員が理解し、行動し始めている。厳しい環境ではあるものの、内部から前に向かって進み出している。
「あとは業績回復ですね」と語る及川さん。これからをどう切り拓いていくのかに期待したい。
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